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大事な役割の一つ、ベンダーコントロールに注目!

具体的なプロセスは?

ベンダーコントロールをスムーズに進めるためには、いくつかの具体的なプロセスを理解して活用することが大事です。

その一つの段階に「VMOの確立」というものがあります。これは、ベンダーコントロールをするための組織を指し、最初期の段階でVMOを確立することが重要です。この業務を行うための専任組織として、調達やプロジェクト管理、テスト分析、予算管理などの専門的な知識を持つメンバーを集めることで、ベンダーコントロールを成功させることができます。
また、早い段階でゴール設定をすることも必要です。この際、システムやネットワークを作ることでサービスもしくはブランドの新しい価値を作り上げる「戦略最適志向」を重視するか、コスト削減や効率化をメインとする「調達最適志向」を選ぶかを考えるべきです。とにかく実質を重視するのか、競争力を高めることを重視するのかという考え方によって、ベンダー選定も変わってくるからです。

ベンダー選定の段階は特に慎重にすべきです。単に価格だけを考えるのではなく、上記のゴール設定や実績、信用度、抱えているエンジニアの質や数などを組み合わせて検討すべきです。その際に、それぞれの項目をスコア化して、ベンダーを評価していくと公平な選定がしやすくなります。
そして、マネジメントプロセスに入っていきます。それぞれの工程で評価指標を設定して、品質やスケジュールが適正かどうかを把握していくことがポイントです。そして、課題を見つけて修正していくために、常にPDCAを実行していくことも質の高いプロジェクトとするために欠かせません。