外部とつながる社内SE

大事な役割の一つ、ベンダーコントロールに注目!

ベンダーコントロールの必要性

「ベンダーコントロール」は、言葉をシンプルにするなら、システム発注を管理する社内SEの役割の一つです。社内SEの業務は多岐にわたり、自社システムの構築、運用保守にかかわるものから、ヘルプデスクとしての役割まで担っています。大企業や大規模組織となると、社内システムへの要求が増えるため、すべてを社内だけで対応することは困難となるのが一般的です。
それを解決するために、システムの設計や構築、運用、そしてセキュリティの監視など、さまざまな業務を外部のベンダーに依頼することがあります。ベンダーコントロールのおもな役割は、社内の関連部署や担当者から情報をしっかりと収集し、それをベンダーに伝達し、指示を出すことです。

それでは、ベンダーコントロールで大切なことは何かと問われたら、ITの知識が必要不可欠であると答えます。たとえば、社内システムの設計から構築、運用、保守までをベンダーに任せるとき、適切な指示を適切なタイミングで出すには、一定の知識が必須です。
また、納品された製品の品質評価や確認も、知識がなければ適切に判断することは難しいでしょう。運用上の問題をベンダーに通報する際にも、内容を正確に理解しておくことが必須です。そのため、ITに詳しくない人や初心者にはこの仕事は難しいかもしれません。
自身が持つエンジニアの経験、特にネットワークエンジニアとしての経験は非常に役に立ちます。なぜなら、ネットワークエンジニアが行うネットワーク設計という業務は、ベンダー側のネットワークエンジニアと多くの共通点を持つからです。

(この記事を書くにあたり参考にしたサイト⇒自社とパートナー企業の調整役「ベンダーコントロール」